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REIRA
もう一つのレイラ
山とレイラにて、世はレイラで溢れ、ファミコンに限定しても、レイラと名の付くキャラが複数いる事を書きました。では、ゲームのタイトルが同じく「レイラ」である作品は、他にも存在するのでしょうか？調査したところ、1作品だけ発見。何と、PC-9801のアダルトゲームです！
当サイトをご覧の方の多くは20代以上の大人でありましょうが、仮にも一般向けサイトであり、中には18歳未満のレトロゲームファンもいるでしょう。そこで極力表現をボカしながらも、ファミコンサイトにてアダルトゲームの解説をする前代未聞の荒技で、もう一つのレイラを知って頂く事に致しましょう。
REIRA 概要
REIRA
機種：PC-9801（FM-TOWNS版もある）
ジャンル：コマンド選択方式アドベンチャーゲーム（アダルト）
発売日：1994/04/28
発売元：silky's
価格：7,800円
西暦2050年。人類がアンドロイドを実用化してから、四半世紀余りが過ぎようとしていた。いつの頃からか、彼女達には「スレイヴドール」という俗称が与えられた。人間に奉仕する為だけに造られた哀れな奴隷、スレイヴドール。人間に従順であるハズの彼女達に、何かが起こり始めている・・・。
主人公の狩野猟（かのうりょう）は、暴走し犯罪を犯したスレイヴドールを捜し出し、始末する、アンドロイド犯罪化の刑事である。狩野は今、連続殺人を犯した『レイラ』という名のスレイヴドールを追っている。とあるスクラップ工場にレイラが潜伏している事を突き止めた狩野は、単身工場へと乗り込むのだった・・・。
狩野の捜索に関わる、8人のスレイヴドール
【アリシア】
スクラップヤードで働いているメインヒロイン格。狩野と良いコンビを見せるが・・・。
【エリノア】
事務室で働いている生真面目なスレイヴドール。眼鏡っ娘枠。
【アニス】
倉庫で働いている。ときメモの清川望を思わせる、緑髪のショートへア。
【ソフィア】
部品選別所で働いている怪しいスレイヴドール。オーナーの相手をしている事が多い。
【メイ】
溶鉱炉で働いている勝気なスレイヴドール。あるエピソードを機に、態度一変。
【カリン】
チップ処理所で働いている。ピントのズレたお色気キャラ。
【コットン】
メディカルルームの専任オペレーター。おっとりしている。
【シルク】
コットンの双子の妹。危ない性格。
プレイしての感想
『LayLa』と『REIRA』。カタカナ表記だと同じ「レイラ」ですが、アルファベットの綴りに違いがあります。
パッケージのイラストやストーリーがシリアスで辛気臭く、実際その通りの展開も起こります。ただ、主人公がスチャラカな性格なのと、お楽しみの展開が唐突であり、全体的にギャグ色が強く、重暗さはそれほどでもありません。終わってみれば、シリアスな展開や本番シーンより、女の子にイタズラしたり、会話でからかう軽いシーンこそ印象に残ります。
管理人は本作を、半日かけてクリアしました。同じ選択肢を何度も辿らないと、状況に変化無いのが殆どです。自然と総当りの択潰し戦法になり、その結果「だからこれは関係ないって！」と、主人公にキレられる事もしばしば。
この娘が『REIRA』におけるレイラちゃんです。物語終盤、大詰めの段階になるまで一切姿を現しません。物語はレイラ自体より、レイラの「大掛かりな犯罪計画」に重きが置かれています。
レイラは現れず、工場内の同じ箇所をグルグル巡回しては、スレイヴドール達と楽しむ展開が終わり際まで繰り返されるため、遂にはタイトルがレイラである事に疑問を感じるようになっていきます。やっとの事でレイラを見つけ、必死の追跡劇が始まっても尚、お色気シーンになだれ込む緊張感の無さは、結構笑えます。
時間の経過が語られないため、一日のエピソードのようでありますが、それにしては「ゆうべは おたのしみでしたね。」的シーンが多過ぎ、ものともしない主人公・狩野の絶倫っぷりには、感動すら覚えます。
タイトル以外の共通点
ゲーム画面とパッケージの絵で、配色が異なる。何と、dB-SOFTのLayLaと同じ現象がREIRAでも起きていました。しかも右の娘（メイ）に至っては、緑髪ポニーテールに赤リボンという、イリスと全く同じ配色、ヘアスタイルになってるのが、偶然にしては出来すぎていて恐ろしい！これはもう「dB-SOFTのレイラに対するリスペクト」と勝手に思い込んでしまいましょうか。
〜おわりに〜
まさかレイラサイトの更新のため、98時代のエロゲーをプレイする日が来るとは、予想だにしませんでした。
世にレイラは溢れ過ぎ、その一つ一つを取り上げ紹介するのは不毛です。しかしそれがゲームであれば話は別で、しかも旧世代PCのアダルトゲームという変化球に、飛び付かずにいられませんでした。結果、意外な共通点も発見できましたので満足です。
ここまで無駄知識の紹介にお付き合いいただき、ありがとうございました。