1. HOME
  2. 絵師の謎に迫る!

絵師の謎に迫る!

【目次】

パッケージの絵師

???

レイラファン共通の疑問というものがあるならば、「パッケージの絵を描いたのは一体誰なんだ?」、これが真っ先に挙がることでしょう。


残念ながら2010年12月現在、この謎は管理人にも分かりません。「80年代に活躍されたアニメーターさんのうちの誰かなのかな?」という、何とも頼りない憶測を出すのみです。ホントに誰なんでしょう?到底来そうにもない情報提供に期待しつつ、管理人の方でも、もう少し調べてみます。

このページの先頭へ

レイラ漫画の絵師

みなづき由宇

レイラ漫画『ファミリーコンピュータ必勝テクニック完ペキ版17 レイラ』を描かれたみなづき由宇さんは、説明不要と言えるほど、ファミコンマニアの中では著名な方ですね。


わんぱっくコミック(以下、わんコミ)にて、レイラに限らず沢山の素晴らしいファミコン漫画を描き残されました。また、ものたりぬという別の名前も持っておられ、こちらでは主に成人向けの漫画を描かれています。


Wikiでは個人項目が作られている他、公式サイトも持たれているので、詳しくはそちらをご覧下さい。

このページの先頭へ

攻略本の絵師 Ⅰ

レイラの攻略本『レイラ 完全攻略テクニックブック』の巻末を開くと、イラスト担当者の欄に、青木みわ・みぞろぎ孝という、2人の名前が挙がっています。

青木みわ

冒頭の2P漫画の最後に青木みわさんの名前が記載されていることから、攻略本中のレイラやイリスなどキャラクターの絵を描いたのは、2人のうち、青木みわさんの方であることは間違いありません。


<具体的な経歴>

みなづき由宇さんの場合と違って、Wikiにも項目がないばかりか、いくらネットで検索しても、ハッキリとした情報が少しも得られないので困りました。


ただ、気になることが一つ。「青木みわ」で検索すると、候補に「青木美和」が出てきます。それで「青木美和」で改めて検索すると、水彩画家の青木美和さんのHPに辿り着くわけです。
ただの同姓同名か?それとも漫画家から水彩画家に転身されたのか?
さんざん悩んだ結果、悩んで解決する問題じゃないと考え、思い切ってメールで問い合わせしてみました。
有難いことに、返事はすぐに返ってきました。感謝しつつメールを読むと・・・・・人違いでしたー!!!


<描かれたもの>

その後得られた僅かな情報によると、どうやら青木みわさんは、わんコミにて、『鉄道王』の連載をしていたらしいということが分かりました。鉄道王といえばレイラと同じく、dB-SOFTから出ているゲームです。
どんな漫画だったのか気になるところではありますが、残念なことに、この鉄道王の漫画は単行本化されていない作品なのです。単行本化された作品でさえ入手困難な現在、雑誌のわんコミは輪をかけて入手困難ということで、拝める日が来るかどうか非常に怪しいところです。


レイラと鉄道王の他に、イラストや漫画を担当されたものはないかと探したところ、うまい具合に手持ちの中から一つ見つけました。

アタックマニュアルブック ソーサリアン 上巻
徳間書店 / 90年04月30日発行
アタックマニュアルブック ソーサリアン 上巻 アタックマニュアルブック ソーサリアン 上巻のイラスト

メガドライブ版『ソーサリアン』の攻略本。

「テレビランドわんぱっくエクストラ」なるシリーズの本らしいですが、「わんぱっく」の文字。そしてレイラの漫画&攻略本、並びに雑誌わんコミと同じ徳間の出版。繋がりがあることが分かります。
レイラの攻略本と違って、冒頭に漫画もなく、イラストは極僅かです。

ちなみに下巻のイラストは、愛沢ひろしという、別の方が担当されています。実はこの方も、わんコミで漫画を連載されていた方だったりします。


レイラとソーサリアンの攻略本の存在から、少なくとも87年〜90年に活動していた漫画家さんなのは確かです。
徳間書店は攻略本を沢山出版しているので、もしかしたらレイラとソーサリアン以外にも、青木みわさんが描かれたものがあるかもしれません。攻略本コレクターの方からの情報、お待ちしております。

このページの先頭へ

攻略本の絵師 Ⅱ

みぞろぎ孝

今度は青木みわさんと名を連ねる、みぞろぎ孝さんについて調べてみましょう。


<具体的な経歴>

いきなりWikiで情報を拾えました。
個人項目ではありませんが、東京にある某中学校・高等学校の著名な卒業生欄に、迷路作家・漫画家として紹介されています。


次に、主に児童図書を出版している偕成社のHPで、「1949年東京に生まれ、クイズやパズル、迷路を考案し、雑誌、新聞等で活躍中」という、経歴を見つけることが出来ました。
更にHP内では、91年〜93年に出された6冊の迷路本『大迷路』(1〜3巻)・『大迷路ジュニア』(1〜3巻)も紹介されています。


迷路作家!レイラの攻略本を作るうえで、これ以上の人選はないでしょう。
レイラの攻略本中、キャラクター以外で絵らしいものといえば、アステロイド早道マップしかありません。よって、みぞろぎ孝さんが描かれたのは、このアステロイド早道マップであると見てまず間違いないでしょう。


<描かれたもの>

偕成社の6冊以外に出された本はないかと、Amazonをチェック。すると90年〜06年に出された迷路本が10件以上もヒット。実際にどんなものか観てみたくなり、近隣の図書館で探してみたところ、児童図書コーナーで発見することが出来ました。

パズルの王様 1&2
河出書房新社 / 97年04月21日発行
パズルの王様 1 パズルの王様 2 パズルの王様のイラスト

児童向けのクイズ本。

多種多様なクイズ、それに応える多種多様な子どもの書き込み。図書館の本に落書きするなよ!
四字熟語問題は、大人でも余裕で分からない難しさ。迷路作家というだけあって、細々した迷路の問題が多いです。


レイラの攻略本が出たのは87年。同じ頃にみぞろぎ孝さんが出された迷路本があるのかどうかまでは分かりませんでした。
レイラの攻略本よりも前に迷路本を出していた場合、「迷路ならみぞろぎ孝さんに任せよう」という、攻略本企画者の意図を窺うことが出来ます(勿論、単なる偶然の可能性もある)。
逆に、レイラの攻略本よりも前に迷路本を出していない場合、みぞろぎ孝さんが迷路作家として迷路本を出すようになったのは、少なからずレイラが動機になっているとまで予想出来るので、大分状況が変わってきます。流石に後者の可能性は低いでしょうが。


<オマケ>

吾妻ひでおという漫画家さんをご存知でしょうか。
70年代後半から80年代にかけてカルト的人気を博した漫画家さんで、05年に『失踪日記』という本を出し、再び注目を集めました。吾妻ひでおさんの丸っこい可愛らしい絵柄に影響を受けた人は実に多く、みなづき由宇さんもその一人のようです。かくいう管理人も影響受けてるファンでして、吾妻ひでおさんの本を沢山持っているわけですが、何とその中に、みぞろぎ孝さんの名前を発見しました。


「ミャアちゃんラブワールド」吾妻ひでおイラスト集
秋田書店 / 83年07月30日発行
「ミャアちゃんラブワールド」吾妻ひでおイラスト集 アシスタント・カメラマン

吾妻ひでおさんの代表作『スクラップ学園』の主人公・ミャアちゃん(本名:猫山美亜)の本。

前半がイラスト、後半が漫画という構成。前半のイラスト集の中に『ミャアちゃん官能写真集 Part.3』と題されたものがあって、どういうわけかミャアちゃんを撮影するアシスタント・カメラマンの一人として、みぞろぎ孝さんの名前が挙げられているのです。

この本が出た当時、吾妻ひでおさんは沢山の雑誌に仕事を持っていました。お2人は同じ雑誌内で漫画を描いていたとか、そんな様な事から知り合いになって、そのよしみでこんな事態になったのではないかと予想します。こういった楽屋落ち・身内ネタが多いのも、吾妻ひでおさんの特徴だったりします。


このページの先頭へ

HOME

inserted by FC2 system